暑さ厳しきこの夏、如何お過ごしでしょうか。お伺い申し上げます。 さて、今回の住職の話は、少しばかり堅い話となるかも知れませんが、當寺の宗派、曹洞宗の話をさせて頂きます。 曹洞宗は道元禅師が正伝の仏法を中国から伝え、御本尊御釈迦様釈迦牟尼仏と共に、一仏両祖として仰ぎます。 坐禅を修行の根幹においており、坐禅をする姿こそが御釈迦様の姿としております。 大本山は、福井県の永平寺と神奈川県の総持寺です。修行の地としては永平寺になります。 訪れたことのある方にはお分かりかと思いますが、自然条件の大変厳しい御山です。 七堂伽藍では、雲水(修行僧)が一箇半箇との願いを込めて、道元禅師により定められた厳しい作法に従って、禅の修業を営んでまいります。 又、観光に訪れたお客様の御案内をすることも修行の一環で、お客様を飽きさせないお話の仕方も、ここで学び説法へとつながるのです。 雲水生活では厳しい修行のみではなく、修行の一環として、比叡山延暦寺を訪れます。このときは若い雲水も修学旅行のような気分に浸れるようです。 正伝仏法坐禅の教えをよりどころにしており、坐禅の実践によって得る身と心のやすらぎが、そのまま「仏の姿」であると自覚することにあります。行住坐臥(興味のある方はご連絡或いは、インターネットでお調べ下さい)に、この世の価値を見出そうということです。 私もこの厳しい修行を経て、當寺の住職を務めさせていただいております。 一度、當寺に坐禅に訪れてみられてはいかがでしょうか。諸事情により、電話にて御予約をお願い致しております。 今を切に生きる蝉の鳴き声がにぎやかな朝・・・今日も暑くなりそうです。皆様におかれましては熱中症等に気をつけられてお過ごし頂きますようにお願い申し上げます。 合掌 2013年(平成25年) 7月吉日
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