今年も余すところ数日となりました。

ご多用の中、當寺ホームページにお運び頂きありがとうございます。

今日は、”お礼参り”についてお話をさせて頂きます。

皆様は、お正月には、初詣に行かれ、一年の祈願をされることと思います。

そして、進学・就職・人生の節目・・・そのような時には、

ご神仏に、安全や安泰や、お力添えを心からお願いするのではないでしょうか。

お正月の神社仏閣は、たくさんの人々がおまいりされます。

さて、ここで問いかけたいのですが、きちんと純粋にお礼だけを申し上げるために、

神社仏閣にお礼に来る人はどれぐらいいらっしゃるでしょう?

困ったときや、お願いごとがあるときは、「助けてください!」と

それこそ神頼みに走るものですが、実際に助けて頂いたり、無事に事が済んでしまえば

ケロッとお世話になったことを忘れてしまう人間が多いのではと思います。

喉元すぐれば・・・ということです。

それでもご神仏は、人間よりはるかに大きなお心をお持ちなので、

「人間たちが救われたならそれでよい。苦難からなにかを学び、

平和に戻ったならなにより」と、ご慈悲のお心で思ってくださいます。

では、更に、そのようなご神仏へ人間が「本当にあの時はありがとうございました!

今日はお礼を申し上げにまいりました。」とお参りされたらどうでしょう?

きっと、ご神仏はとてもお喜びになられ、さらに手厚く加護を与えようとなさることでしょう。

人間でも、ありがとうという言葉や、お礼を伝えに、きちんと時間や手間をかけて、

純粋に感謝を伝えられたら、とても嬉しいのではないでしょうか。

ご神仏も、人間も、慈悲の心は同じです。

どうか、年始の祈願や、節々の祈願だけではなく、年の瀬や、時間のある時に、

「お守り頂きありがとうございます!」という、お礼参りはいかがでしょうか。

きっと、ご神仏はお喜びになられて、より御加護をなさいます。

當寺にもぜひお参り頂きますよう。

親しみやすく、開かれたお寺と感じて頂ければありがたく、嬉しく思います。

檀信徒様、ホームページにお越しの皆様、本年もありがとうございました。

佳き年をお迎えください!そして、来る年も宜しくお願い申し上げます。

合掌

2015年(平成27年) 12月吉日